2024年8月。ずっとずっと思い描いていたサマースクールが、ついに実現しました!
多くの子どもたちとご家族が日本から参加してくださった、サマースクール2024。参加してくださった96名の子どもたち、そしてサポートしてくださった約200名のパパママたち、ありがとうございました!
この夏タイで過ごした時間が、素敵な思い出になっていたらうれしいです。
この記事では、本サマースクールの実際の様子をご紹介します。タイのサマースクールにご興味がある方、次回以降の参加をご検討くださっている方々、ぜひ最後まで読んでくださいね!
サマースクール開催の背景
私たちがサマースクールで提供したかったもの
サマースクール2024 開催概要
実際のサマースクールの様子をレポート
サマースクール開催の背景
多くの日本の子どもたちにこんな体験をしてほしい!と、私たちの実体験から生まれたサマースクール。タイには素晴らしい学びの環境があります。それを多くの人にまずは知ってもらい、興味を持ってもらい、参加してもらうために、スクールの選定やサポート内容の設計まで、たくさんの工程を経てこの度開催が実現しました。まずは、開催に至った私たちの思いの部分をお伝えいたしますね。
「旅育」から、学びながら旅する“まな旅”へ
私たちが発信している、“まな旅”。
昨今「旅育」ということばが定着してきていますが、もっともっと「学び」にフォーカスした旅も提案していけたらいいなと思っているんです。学びとはもちろん英語だけでなく、異文化だったり多様性だったり、日本で生活しているだけではなかなか感じることのできない刺激。これらは、旅を通じてたくさん感じることができます。でも、あえて旅の中で「サマースクールで学ぶ」という選択肢は、あまりないなぁと思ったんです。難しい理由として考えられるのは、まず第一に子どもの英語力。そしてサマースクールの情報収集の大変さ、申込みの複雑さ、海外送金の手間、子どもが本当に楽しめるか・先生が信頼できるかなどの不安、などなど。
私たちが魅力に感じるサマースクールをいろんなこどもたちに体験してもらうためには、数々の参加が難しい理由を解消する多角的なサポートが必要だと思い、今回のカタチに至りました。
私たちが提供したかったもの=英語を学ぶのではなく、英語で学ぶサマースクール
本来、サマースクールとは、インターナショナルスクールが主催するプログラムを指します。一方、民間の団体が開催するものはサマーキャンプと呼ばれるのが一般的。ですので、今回私たちが提供したサマースクールは実質サマーキャンプです。ですが、日本でキャンプというと「泊まりなのかしら?」という印象からさらにハードルがあがってしまうと思い、あえて「サマースクール」という企画にしました。
英語を学ぶ環境は世の中にたくさんあります。留学もその一つ。代表的なのが、フィリピン、オーストラリア、マレーシア、バリ島…などなど。純粋に英語を学びたいなら、そちらをおすすめします。暮らすように楽しく英語を学び、身につけられると思います。おうち英語をやっていて海外で英語力を試したい!さらに伸ばしたい!という方は、まさにこちらですね。個人的には、英語を学ぶことは、本気になれば高校生、大学生になってもできると思っています。
そんな中で私は、小さい頃にこそ、「英語で学ぶことで自己効力感を得る」という体験をしてほしいと思っているんです。自己効力感とは、「自分ならできる」「きっとうまくいく」と思える感情のこと。「ありのままの自分が好き」だと思える自己肯定感と合わせて、人生の満足度を上げていくために必要な概念です。自己効力感は、大小問わず成功体験を重ねることで育っていきます。英語環境で3日間挑戦する達成感を子どもたちに感じてもらうことで自己効力感を得て、子どもたちにとって生きていく上で大事なモノを得てほしい。だからこそ、まずは、「英語は楽しい!」という気持ちを自然に育むサマースクールを目指しました。
サマースクール2024 開催概要
実際にどんなサマースクールになったのがご紹介しますね。涙あり笑いあり、私たちにとっても宝物の時間になりました!
コンセプト
今回のサマースクールのコンセプトは、「英語に不安があるけど日本から安心して参加できるサマースクール」。そのために、以下のようなサポートを企画に盛り込ませていただきました。
■申込
- スクールとの連絡窓口▶参加者は日本語で申込み可能
- 海外送金代行▶参加者は日本円での支払い可能
■渡航前~渡航中~帰国後サポート
- スクールで使う英語についてテキスト事前配布▶英語への不安解消
- タイ渡航やスクールに関する事前オリエンテーション(ZOOM)▶タイ旅行・スクールへの不安解消
- タイ渡航・スクール準備マニュアル配布▶タイ旅行・スクールへの不安解消
- LINEオープンチャットグループ作成▶サポート+参加者同士の交流の場に
- 事後オリエンテーション(ZOOM)▶サマースクールの効果最大化+今後につなげるためのレクチャー
■スクール当日
- サマースクールへの日本語サポートスタッフ同行▶英語が不安な子どもたちのサポート
- カメラマン同行▶子どもたちの体験をカタチに
特に注力したのは、スクール前後のサポート。事前オリエンテーションでは、大人向けにタイ旅行のあれこれ、子ども向けにタイの文化やことば、英語の基礎(サマースクールで使う主な英語の抜粋)などをお伝えし、参加者のタイでの学びがより深いものになることを目指しました。サマースクールが終わり全員が帰国後も、事後オリエンテーションとしてどのように子どものサポートをしたらいいか、英語学習にどう繋げると良いかをレクチャーしました。
同じ日程の参加者で作成したLINEオープンチャットもとても機能していたと思います。観光情報や空港からの移動手段などを情報共有したり、スクールの参加前にみんなで遊び場で集まったりと、グループによって使い方は色々でしたが、不安や疑問はチャットで相談、私たち主催者が回答するだけでなく、仲間同士でも解決していくスタイルは共通。結果、みんなで乗り越えたという連帯感が生まれたり、活発な交流が生まれて、初日の集合でも「はじめましての感じがしないね!」ととても仲良くなれ、子どもたちにとっても、スムーズなスクール参加につながりました。
どのサポートも非常に好評で、安心してサマースクールにお申込みいただき、参加いただくことができたと思います。実際の声は別の記事でご紹介させていただきますね。コチラの記事も読んでみてください▼
プログラム
今回私たちが実施したサマースクールは、バンコクでも人気のサマースクール『Mantis(マンティス)』と共同運営させていただきました◎
『Mantis』は、自然の中で、さまざまなアクティビティを通じて、身体を動かしながら英語にふれることができるサマースクールです。
開催日時
サマースクール2024は、全4日程の開催。元々2回だったところ、ありがたいことに想定以上にお申し込みが殺到し、追加で2回開催いたしました。
- 2024年8月7日〜9日
- 2024年8月14日〜16日
- 2024年8月21日〜23日
- 2024年8月28日〜30日
開催時間は全日程ともに 9:00 ~ 15:00。それぞれ充実の3日間でした。
開催場所
サマースクール2024は、バンコクの自然保護区「バーンカチャオ」内「Get Growing Community Farm」で開催しました。バーンカチャオは、「本当にバンコク!?」と思うほど、緑がいっぱいの自然保護区。豊かな自然のなかで思いっきりアクティビティを楽しんでいました。
対象年齢
対象年齢:5歳 ~ 12歳 (兄弟・姉妹など複数人の参加も可)
今回は、サマースクール参加時点で5歳になっていることを参加条件とさせていただきました。『Mantis』との協議で、安全面を十分に考慮した対象年齢を設定しております。
コンテンツ
サマースクールは3日間。下記のコンテンツを中心に、時間いっぱい楽しみました。
- アウトドアのゲーム・アクティビティ
- おっきなアスレチックやジップライン
- 動物たちとのふれあい
- 池での水遊び
アクティビティやゲームのルール説明をはじめ、言語はすべて英語です。今回は、英語ゼロでも楽しめるように、日本語のサポートスタッフを配備しました。英語に触れつつ、大事なことは日本語でもしっかり説明することで、子どもたちも安心して参加していただけたと思います。
参加したこどもたちは、色々なコンテンツを楽しみながら、徐々に英語でコミュニケーションを取れるようになっていってました。インストラクターさんに英語で「I want water.」と言えたり、ランチ後のアイスクリームタイムには「How much?」とたずねられたり。非日常を英語で体験して、刺激を受けて、自分で踏み出す一歩が、大きな成長につながるという実感を多くの子どもたちに感じていただけたかなと思います。
実際のサマースクールの様子をレポート!
それでは、サマースクールのとある1日をご紹介しますね!
8:50 集合
サマースクールの集合場所はBTSプロンポン駅目の前の『エンポリアムショッピングモール ティファニー前』。初日の集合場所では、楽しそうに笑う子どもたちも、ちょっと不安な様子の子どもたちも、それぞれ。一人ひとり名前を確認し、バス番号を振り分けられ、時間になったらバスで出発!
9:00 バス出発
親と離れ、泣いてしまう子も、バスになかなか乗り込めない子もいました。それもそのはず、異国で、家族の元を離れるなんて、不安も大きかったと思います。それでも、自分たちでしっかりとバスに乗り込んでくれて、大きな一歩を踏み出してくれました。
9:20 船着き場到着
集合場所からサマースクール開催地までは、送迎バスと船でアクセス。バスで船着き場まで行き、そこからは船で川を渡ります。船着き場までは、全員で一列になって1~2分歩くのですが、そこで出会った現地の方に、「サワディーカー」「サワディーカップ」(こんにちは)とあいさつしている子も!事前のオリエンテーションでは、子どもたちにタイ語のあいさつのレクチャーもしていたのですが、こんなに自然に現地の方にあいさつができるなんて。子どもの吸収力や行動力に驚かされます。
船着き場に着いたら、全員ライフジャケットを着て川の渡し船に乗り込みます。正味5分ほどの船の旅ですが、この、みんなで川を渡って船で行く!という冒険感がまた良いんです。
9:30 バーンカジャオ上陸
船着き場からスクール開催地まで、また5分ほど全員で一列になって歩きます。バーンカジャオは自然保護区で、とてものどかな場所。歩いているだけで気持ちいいんです。
9:40 スクール開催地到着
スクール開催地は「Get Growing Community Farm」。広大な敷地にはシンボリックなアスレチックが多数。池にはアヒルが泳いでいたり、小屋にはウサギや鶏、ダチョウがいたり。太陽の下、思いっきり身体を動かし遊べる、子どもにとって魅力的な環境です。
まずは涼しい屋内でスナックタイム。腹ごしらえをしながら、年齢別にチーム分けをします。年齢ごとに、安全面に配慮しながらぴったりのアクティビティを進めていくのです。初日に配られるオリジナルTシャツに着替えて、準備完了。いよいよスクールのプログラムが始まります。
10:00 チームに分かれてアクティビティ
はじめてのアクティビティは自己紹介を兼ねたゲームをそれぞれのチームで。具体的なアクティビティの内容は「Mantis」の企業秘密なのでここではご紹介できかねますが、道具を使いながら身体を動かしたり英語を発したりと、子どもたちの楽しい!を引き出すしくみが体系化されています。
大切なのは、子どもに無理をさせないこと。
バンコクは常夏なので、帽子を必ず着用し、こまめな水分補給を徹底。また、アクティビティの時間を決めて、適切な時間に屋内での休憩をはさみます。そして、子どもがやりたくないことは強制しません。見学させるのもひとつの参加方法。子どもの意思や自主性を尊重します。
12:00 ランチタイム
ランチは子どもが食べやすいチャーハンやミートソースパスタなどが日替わりで。私もいただきましたがちゃんと美味しい。サイドのナゲットやフレンチフライは子どもたちにも大好評で、おかわりする子が続出でした。インストラクターさんが席を回って、おかわりを欲しい子のお皿に入れていきます。その時も、「I want」「More please」と言える子もいて、またびっくり。最初は緊張していた子どもたちも、この頃には、もうすっかり慣れてにぎやかなランチタイムに。
12:30 アイスクリームタイム
子どもたちの楽しみの1つがこのアイスクリームタイム!毎日50バーツのお小遣いを持って参加するのですが、そのお小遣いで自分の好きなアイスクリームを買います。アイスクリームはモノによって10バーツから50バーツ。ショーケースから好きなものをとって、値段を聞いて、現地のお金を払って、お釣りをもらって、美味しく食べる。この小さなお買い物ですら、子どもにとっては大きな成功体験なのです。
13:00 チームに分かれてアクティビティ
午後は、午前中よりも少し難易度をあげたアクティビティを。少しずつレベルを上げていくことで、無理なく楽しく挑戦できます。また、午後には動物のふれあい時間があったり、ファーム内の池で水遊び(どろんこ遊び)も!暑い中での水遊びは子どもたちにとって最高ですよね。もちろん水遊びも希望者のみ。水遊びをしない子は、年齢ミックスで楽しめるアクティビティを。
14:00 スクール開催地出発
目いっぱい遊んだら、あっという間に帰る時間。名残惜しそうに開催地を後にします。帰り道、サポートスタッフに「明日は何するの?」「明日はあれやりたい!」と話す子も。次の日もとても楽しみな様子でした。来た道を船とバスで帰り、家族が待つ場所へ。
15:00 お迎え
思いっきり楽しんでいた子どもたちも、ママやパパの顔を見るとさらに明るい表情に。ハグをしたり、ママの顔を見て泣いてしまう子も。それでも、「今日何したの?」という親の問いかけに「こんなことした」「あんなことした」と話す子どもたちのキラキラとした目が本当に印象的でした。
子どもの様子を「大人の遠足」でのぞき見!
子どもたちのスクールでの様子は、写真や動画でリアルタイムにオープンチャットグループに送られます。最終日にはカメラマンも立ち会い、しっかりと写真に残すので、子どもたちと思い出を共有し振り返ることもできます。さらに、オプション企画の「大人の遠足」では、親もバーンカジャオに上陸し、スクール開催場所でこっそりと様子をのぞく時間も作っています。子どもたちが親元を離れて楽しんでいる姿を直接見る機会って、普段もなかなかないと思うので、親にとっても嬉しい時間となればいいなと、企画しました。
「大人の遠足」ではそれ以外にも、バーンカジャオをサイクリングしたり、親同士の交流の時間を設けたり、美味しいタイ料理ランチ、ショッピングを楽しむなど、色んな企画をご用意しました!せっかくの海外旅行。子どもだけでなく、親もしっかり楽しんでほしいというのが私たちの想いです。実際に、いつもは子どもに譲るであろう魚へのエサやりを大人だけでやって、食いつきのいい魚を見てはしゃいだり。子どもと一緒だと選べない辛いタイ料理を食べて、美味しさに感動したり。自己紹介タイムで、「なぜ参加したか」を涙ながらに語ったり共感してもらい泣きして。親同士もさらに仲良くなって、素敵な時間を共有できたと思います。
まとめ
サマースクール2024では、英語ができなくても、日本語のサポートもあり、安心して参加していただき、それぞれの子どもたちにとってなかなかできない経験をしていただけたと感じています。朝は不安を隠せなかった子どもたちが、帰ってきたときには笑顔。まだ足りない!もっと行きたい!と言う声。その理由は、経験豊富なプロのチームによる、子どもを惹きつけるプログラムの内容はもちろん、広大な自然で思いっきり遊んだり、動物たちとふれあったりという体験をすべて英語環境で行うという非日常にあると思います。この夏の挑戦が、親子の最高の思い出となっていますように。そしてこの経験が子どもたちの「自己効力感」の向上につながり、この先生きていく上での糧になることを願っています。
あらためて、ご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました!
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